紅ノ水
薄桃の肌の下
心臓の吐き出す水 流れる
とめどなく
ごめんねもういない 1秒前の僕は
ここにはもう未来しかないよ
血は洗われて 髪は伸び
細胞は死んで
変わらずにはいられぬ僕らは
滅びずに何度も生まれ変わる
いつまでも同じじゃいられなくて
立ち止まる足もなくて
同じオイルを原動力に
生と死とを繰り返し くりかえし
「まだ遅くはない」と言ってみたりする
いたるところに分かれ道
君はあっち 僕は向こう
別にね しないでもいいよ 約束なんて
どうか皆さんお元気で
いつかどこかでまた会う日まで。
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