月斗の本棚

月斗の本棚にあるもののうち、
そこはかとなく偏り気味(爆)な一部をご紹介。
おそろしく暇な時にでも覗いてください。
時々増えます。たぶん。





世界文学にみる 架空地名大事典
 (アルベルト・マングェル&ジアンニ・グアダルーピ 著/高橋康也 監訳/講談社 [1984])
ファンタジー小説に限らず、とにかく様々な文学作品に登場した架空の地名を集めたもの。地図や図表、モデルとなった場所の写真も載っているし、作品によっては数ページに渡る詳しいあらすじがついていたりもするので、作品ガイドとして使うのにもよいかも。

THE MAP OF TOLKIN'S MIDDLE-EARTH
 (text by BRIAN SIBLEY/images by JOHN HOWE/HarperCollinsPublishers [1994])
言わずと知れた「指輪物語」世界の、地図です。フルカラー。周囲には、物語の舞台となった場所や登場人物のイラストも配されていて、目に楽しい。この地図を広げながら物語を読み返すのも楽しい。

[ 図説 ] 憑物呪法全書 (豊嶋泰國 著/原書房 [2002])
全体の半分近くが狐に関するものというそれだけで、狐が人に憑く・人を化かすと広く言い伝えられているのがよくわかる。呪法に的を絞ったこの本は、それでもかなりの厚みがあるので、今のところは興味のある部分だけ拾い読みしてます。

「魔」の世界 (那谷敏郎 著/新潮選書 [1986])
 世界各地の「魔」について触れている本です。堅苦しい書き方をしていないので読みやすいし、けっこう写真も載っていて視覚的なイメージを誘ってくれるところも気に入ってます。

幻獣辞典 (ホルヘ・ルイス・ボルヘス 著/柳瀬尚紀 訳/晶文社 [1974])
 様々な幻獣についての記述を集めたもの。世界各国の神話伝説の中からとり上げたかと思うと、ルイス・キャロルの描いたものが現れたり。通し読みよりも、拾い読みの楽しみ向き。

鼻行類 (ハラルト・シュテンプケ 著/日高敏隆・羽田節子 訳/博品社 [1995])
 鼻で歩くという不思議な生態を持つ、絶滅した謎の哺乳類・鼻行類についての報告書。…架空のですけど。秀逸。言葉から生まれたこの奇妙な動物についての研究論文の形をとった記述は、なまじっかなファンタジーに登場する幻獣よりもはるかに不思議極まりなく幻想的。

ワンダフル・ライフ (スティーヴン・ジェイ・グールド 著/渡辺正隆 訳/早川書房 [1993])
 バージェス頁岩から発見されたカンブリア期の奇妙奇天烈生物たちの研究についての本。このはるか昔に実在していた生物たちの復元図には、ほんとかぁ!? と言いたくなる奇怪なものが頻出。専門的でとっつきにくい部分も多少はあるけれど、見てるだけでもおもしろい。現在の研究状況に興味が出てるところ。

犬狼都市(キュノポリス) (澁澤龍彦 著/福武文庫 [1986])
 小説、短編集。1962年桃源社発行の作品集の文庫版。高校時代に知ったこの方の作品が好きで文庫で集められる分はかなり集めてます。それらから小説で特にお気に入りの一つがこれの表題作。貝殻や石、鉱物を好んだ作者らしい硬質な印象を与える文章。語感も好きですね。

※ 参考までに、初版の発行年を出版社の後ろに載せました。




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