《 水葵常夏さまへ 》
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 海


水平線に太陽が触れて
鮮やかに燃え上がってゆく青
爆ぜ散る光を映す


眩しい一日の終焉を飾り
さざ波はきらきらと輝いて
どこかしら深く深くにじむ


ああ、ここから生まれ
いつかまた、ここに還る


水平線に月が触れて
涼しげに色を失ってゆく黒
凍え凝る光を集める


密やかな夜の旅路に寄り添い
海原は滑らかに身を延べて
どこまでも深く深く抱き込む


ああ、ここに還り
いつかまた、ここから生まれる






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