《 天崎結那さまよりの返歌 》
公孫樹
天の陽光を浴びて 黄金色に輝く幾千の扇が ひらひらと宙を舞う
大樹の枝から青い空の舞台へと出で 頬を刺す位に冷たい風の中に 自身を委ねて自由に舞う
ただあるがままに ありのままのその姿で 世界へ向けて輝きを放ちながら 無限なるその空間の中を舞う
実りの季節を送り 白銀の季節を迎える舞を舞う 全ての生命が帰り着く 大地に降り立つその時まで