ふいに
さみしい理由は道端に落ちている 気がつけば いくつもいくつも転がっている
愛しいのも夜だから? 歌を止めて君が囁く 時々はそれも理由かもしれない 時々は別の理由 たくさんの理由が少しずつ色を変えて いくつもいくつも転がっている
暁の月に似ているだろう 端から空に溶けてゆく淡い白は どことなく居場所無さげ ぽかりと息をひそめている
どこにも戻れぬたよりなさ いくつもいくつも転がっている