きぬぎぬ




見知らぬ寝台の上に
背伸びする
猫のよう
覚えの無い背骨のふるまい


ドレイプの陰りには
口説きのなごり
消えゆく夜への
無自覚の焦り
眩しく指先に燻り


抱き寄せられた背骨は軋み
ただなじんだ皮膚に滲む
熱と
吐息の
甘み








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