隠れ家




穏やかに凪ぎ
ひらひらと蝶々は空を渡る


まだ薄い陽射しを透かし
紫にゆれる天蓋の下
膝を抱えて深く眠る
草の香りは勇ましく
灯火のように花色は芳し


(これはちょうちょうのゆめ)


眠りに落ちよ、雲に風
あした羽化するために








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