冬の日
日本海の波の上に雷は荒くほのめく 雪を誘い
最上川の波の上に白鳥が身を寄せあう 凍えそうな夜に
夜は明けても風の中 暗い空はいよいよ低く 聳え立つ鳥海山の姿を隠す
港町の賑わいは昔 面影だけが黙したまま雪に吹かれ
風が唸り 海が啼く
空は白 風も白