晩 冬
昼になるころには すっかりとぬるんだ空気が どことなく穏やかに 世界を肯定するかと見える
目覚めると 窓の外は幾重にも 薄れた夜の色を重ね 冷や冷やと身を竦ませる 冬の朝は短く 私を孤独にする
幸福な孤独
陽光を喜び 時には雪も待ち 吹く風の激しさを胸いっぱいに迎えて まっすぐに足を踏み出せば たどり着く場所に今日のざわめきはあり
昼にはもうぬるんだ大気が満ちて 世界を肯定するかに見える