宴




盃に
花を受け
月もろともに飲み干さば



いざやいざ



酔いたるか
花影は
人の吐息に仄かなる



いざやいざ



月は傾き
盃に
我が影ひとつ
相対す



いざやいざ



風なくも
潰えたる
しらじらと
花は咲えり








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