まず小指
喰む かりこりと 君を喰む 餓えに追われて 君を喰む 皮膚を咬み 噛み破り 血を啜り 舐めあげて 骨に届けばかつかつと 肉の愛しい舌触り 血の温み これは口づけ、さも愛撫 君を抱けばこつこつと 指に逆らう硬い骨 君を喰む 君を喰む 昼と夜と無く君を喰む 愛しい愛しい君を喰む ひたすらに 喰んでゆく ただただ無心に 喰んでゆく
最後に飲み込む骨の欠片 君のかけら ひとつ残さず