あまたの夜の行き着くところ




死者の脳髄の中身
夢見た淡い闇
暗がりに彩なす死者の祈り
さあ
どこへ行こう


もはや欠けぬ月の名残
境に在ることを疑わぬ君
誘う波頭に散り砕ける飛沫
誰とも知れぬ歌声に眠り
愚かにも信じられた甦りの秘蹟


夜景はうっとうしいほどに昼の騙り
網膜にぎらりはりつく光
渇き磨かれた骨の陰り
さあ
どこへ行こう







/BACK/