秋 夜 冬に寄りゆく夜に宿る諸々の
惑ひしや 黄金朽葉に 百日紅
夕暮れの 色を含むか 柿の赤
野分ゆき 九里香りて 散り満ちる
裾長く ゆれる面影 萩の夢
月白し 暁の空に 霜帯びて
鵠来て 惑いて問わん 雪降ると
中洲埋め 翼休めて 白き鳥