降るが如くや天河は密
身の凍えるまで
時を忘れる


人は星に
誓いを願いを祈りを捧げる
永劫の姿をそこに見て
人とは比べ得ぬほどに
その一生は永いけれど


もう失われたかもしれぬ星をも
今、私たちは目撃している
心奪われる
孤独な旅の結末


一秒に三十万キロを走り
届かぬ言葉は銀河に浮かぶ
誰のもとにも流れ至らぬ
無数の木魂よ


降るが如くや天河は密
騒々しく
息吹に満ちた惑星の上で
無き星の輝きを悼み
時を忘れる






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