神無月



九重の雲の高みから
投げ落とされる幾条もの電雷
畏しく


ばりりばりり
一面に哄笑するか
冴え冴えと
青色黄金の光が爆ぜる
暗闇細かに切り刻まれて

はりはりと破り散り


雷は
神也と
名づくものだと言うならば
神無しの月の雷電を
投擲するは誰の技だ






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